授業紹介
レポート課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
授業紹介

2013年度は担当教員が在外研究のため、授業はありません。
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受講生諸君へのメッセージ


私は26もの民族が生活する中国雲南省出身の妻をもち、中国の家族には、漢族をはじめ、チベット系のペー(白)族、イ族、
タイ系のタイ族、イスラーム系のホイ(回)族などの親戚がいます。
私もそのなかで一人の日本人ないしは「大和族」として中国の家族のなかに身を置いています。

中国はこのように56の民族を擁する多民族国家です。

中国社会に生きるということは、私の家族がそうであるように、文化も価値観も歴史も伝統も異なる人々が、一つの国家や社
会の内部でいかにして他者の価値観を尊重しつつ、共生するかという実践でもあるのです。

中国語と中国文化に関する授業を運営してゆくに当たり、私の授業の内容は、自分と異なる他者の文化をいかにして理解し、
異なる価値観をもつ人々とコミュニュケーションをとるかというテーマと離れては勿論あり得ません。

多元的な文化や、多様な価値観のなかで生きるという、現代のグローバル化された社会で日々否応なしに求められる現実に対
し、「多民族国家・中国を知る」ということは、まさしく多元的な現実を生きるということについてのもっとも適切かつ典型
的な場面を提供するものです。

たとえば、中国で多数を占める漢民族とどのように交際するかということにとどまらず、ホイ族やウイグル族などのイスラー
ム系の民族と接するときの挨拶や礼儀を知っておくことも、決して中国国内だけに限ったことではなく、今、現にみなさんが
生活をしている東京でも日々役に立つ必要な知識であることは間違いありません。

語学の授業であれ、中国文化の授業であれ、中国語を学び、中国を知るということは、このような理由から、みなさん一人一
人の技術と知識として役に立ち、ひいては将来にわたる「活きる力」の涵養に役に立つと確信しています。

たとえば私が日常生活で経験している様々な文化的な摩擦にしても、異なる文化を背景として生きる者どうしがいかにして相
互に理解を築きあげていくかという実践であるという意味をもつからには、敢えて授業で自分自身の事例を取り上げることも
あります。

なぜならば、私は一人の異文化研究者が、大学の教壇に立つ意味は、異文化との出会いを我が身に受け止め、様々な価値観の
葛藤を自ら生き抜くことの実例を提示することにもあると考えているからです。

それではみなさん一年間宜しくお付き合いください。

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川野出講時間


2013年度は担当教員が在外研究のため、授業はありません。


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授業紹介
 
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2013年度は担当教員が在外研究不在のため、授業はありません。以下は過去のシラバスを参考に掲示します。
専門演習(通称、法学部川野ゼミ)


専門演習は、ゼミナール形式で、「言語圏文化論」と題されるゼミのグループのなかで、アジア系
言語文化圏、とくに中国・東アジア・と東南アジア・中央アジアの文化圏を取り扱う授業が必要で
あるという考えから、2010年度より開設しました。

ゼミのテーマは「アジアの諸民族集団の文化」「アジア諸民族間の他者イメージ」「アジア妖怪学」
といったテーマが衷心です。関連する図像などを集めて学生が発表する形式です。

今年度前期は武田雅或『鬼子たちの肖像』中央公論新社、古田博司『東アジアの思想風景』岩波書店など
取り上げ、中国からみた日本人イメージの変遷を、「他民族を〈鬼〉(バケモノ)としてみる」という伝統的
な中国の他民族観の問題を取り上げています。

「民族間イメージの問題」として、「妖怪」を取り上げる試みです。

今年度からはじめましたので、試行錯誤の連続ですが、宜しくお願いいたします。
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比較文化Aシラバス

1.授業概要

東アジア各地域の伝統文化・民俗知識を理解する授業です。
この講義では「中国の民間信仰」をテーマとし、「神」・「祖先」・「鬼」(鬼怪)・「精」(精怪)をキーワードに民間信
仰上の民俗観念について概観してゆきます。

併せて「霊的な毒物」の信仰ともいうべき「蠱毒」信仰や、脱魂的な生霊ともいうべき「鬼人」信仰や、恋の惚れ薬である
「恋薬」の伝承をとりあげ、中国南部の漢民族・非漢民族に広く伝わる呪術的観念の実態に迫ります。

そのうえで「憑きもの」などの日本の民間信仰と中国南部の民間信仰を比較しますが、テーマによってはチベット・朝鮮半
島の民俗も比較考察の対象としてとりあげることになるでしょう。

本来、異文化理解は、幾つもの他者の鏡を通り抜けつつ、差異のなかから最終的に自己に至りつく作業ともいえます。この
講義も、中国の民俗文化の考察を通じて、逆に日本に生きる我々自身に深く関わるような問題に向かうはずです。たとえば、
日本の民俗社会に根深く残る心性とは、いかなる様相を呈しているのか、などというような問題が提示されるはずです。総じ
て、東アジア世界の中の日本の民俗文化の位相を認識する授業を目指します。


2.授業計画

前期
第1回.レクチャー
第2回.「中国の地理・気候と地方文化」
第3回.「各地・各民族の建築文化」
第4回.「年中行事について」
第5回.「少数民族(非漢民族)について」
第6回.「中国の民間信仰──総論」
第7回.「〈神〉について・その1──神像呪符〈甲馬子〉の世界(前)〈神像呪符総論〉」
第8回.「〈神〉について・その2──神像呪符〈甲馬子〉の世界(中)〈天庭の諸神〉」
第9回.「〈神〉について・その3──神像呪符〈甲馬子〉の世界(後)〈民俗神〉」
第10回.「〈祖先〉とはなにか──〈鬼〉としての祖先──中元節と祖先祭祀」
第11回.「〈鬼〉とはなにか・その1〈孤魂野鬼〉の世界」
第12回.「〈鬼〉とはなにか・その2──〈無常鬼〉」
第13回.「〈精〉とはなにか・その1──〈天狗〉」
第14回.「〈精〉とはなにか・その2──〈五通神〉」
第15回.「〈精〉とはなにか・その3──東アジアの〈運搬霊〉信仰(前)」

後期
第1回.「〈精〉とはなにか・その4──東アジアの〈運搬霊〉信仰(中)」
第2回.「〈精〉とはなにか・その5──東アジアの〈運搬霊〉信仰(後)」
第3回.「〈蠱毒〉信仰論・その1──民間信仰と呪術」
第4回.「〈蠱毒〉信仰論・その2──雲南省大理地方、白族の蠱毒信仰」
第5回.「〈蠱毒〉信仰論・その3──蠱毒伝承の内実(1)」
第6回.「〈蠱毒〉信仰論・その4──蠱毒伝承の内実(2)」
第7回.「〈蠱毒〉信仰論・その5──蠱毒伝承の内実(3)」
第8回.「〈鬼人〉信仰論・その1──〈地羊〉と〈僕食〉(前)」
第9回.「〈鬼人〉信仰論・その2──〈地羊〉と〈僕食〉(中)」
第10回.「〈鬼人〉信仰論・その3──〈地羊〉と〈僕食〉(後)」
第11回.「恋愛呪術としての〈恋薬〉伝承・その1」
第12回.「恋愛呪術としての〈恋薬〉伝承・その2」
第13回.「中国の蠱毒と日本の憑きもの・その1」
第14回.「中国の蠱毒と日本の憑きもの・その2」
第15回.「総括─東アジアの基層文化と民間信仰」

3.履修の注意点

中国語の知識がない学生でも履修に不都合はありません。前期後半以降は魑魅魍魎が跳梁跋扈する授業になりますが、なんら
怖れる必要はありません。

4.参考書

テキストは使用しない。毎回の授業にプリントを配布する。
ただし以下の参考文献が授業内容と関連する。
川野明正著『中国の〈憑きもの〉──華南地方の〈蠱毒〉と呪術的伝承』風響社、2005年、定価5.000円
川野明正著『神像呪符〈甲馬子〉集成──中国雲南省漢族・白族民間信仰誌』東方出版、2005年、定価21.000円
(いずれも購入の必要はありません。和泉図書館に参考図書として配架されます)。

5.成績評価
前期(?)レポートによって評価する。受講者自身の考察力を評価の対象とする。
後期(?)レポートによって評価する。受講者自身の考察力を評価の対象とする。


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教養基礎演習シラバス


1.授業の概要・目的
《授業の到達目標及びテーマ》
大学で必要とされるプレゼンティション、レポート作成の基礎的なスキルを身につける。
《授業の概要》
いくつかのテーマを指定し、その読解とそれにもとづくプレゼンティションを行う。初回に
クラスを4グループに分ける。各グループは教員の指定するテーマにもとづいて、あらか
じめグループで討議を行い、必要があれば実地調査・図書館などに赴き、調査を行う。
図書館利用に関しては実習を行う。
授業前半は、テーマについての教員の概説をする。後半は各グループごとのプレゼン
ティションとなる。その際にレジュメを各自用意し、各グループごとに、それぞれの担当
内容について、個々に発表してもらう。その際教員が講評を行う。
また、最終授業時に、教員の提示した課題について、各自レポートを作成し、提出してもらう。
レジュメとレポート作成の要領については教員が説明する。

2.授業内容
第1回.オリエンテイションとグループ分け
第2回.テーマについての解説・講義(1)
第3回.図書館実習
第4回.テーマについての解説・講義(2)
第5回.テーマについての解説・講義(3)
第6回.テーマについての解説・講義(4)
第7回.プレゼンティションとレジュメの書き方
第8回.プレゼンティション(1)
第9回.プレゼンティション(2)
第10回.プレゼンティション(3)
第11回.プレゼンティション(4)
第12回.プレゼンティション(5)・レポート課題発表
第13回.プレゼンティション(6)
第14回.授業のまとめ・レポート提出
第15回.レポート返却・講評

3.履修の注意点
課題を積極的にこなすことが求められる。 4.教科書
教科書は使用しない。教員がレジュメを配布する。

5.参考書
テーマについての関連文献は、教員の講義のレジュメで適宜示す。

6.成績評価の方法
プレゼンティション40%・レポート40%・出席20%

7.その他
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(2009年度開講科目)

自由講座シラバス

1.授業の概要・目的
《授業の到達目標及びテーマ》
日本で生活していると、「民族」について考える場面は少ないかに一見みえることでしょう。しかし、グローバル
化の進展する今日の世界では、東京でもさまざまに異なる国家・民族に属する人々と隣り合って生活すること
になります。自分とは異なる出自・異なる文化習俗をもつ人々の行動様式について理解し、多元的な文化的状
況のなかで生きていく術を学ぶことは、今日とくに必要な技術であるはずです。その事例としてこの授業では、
五十六の民族が一つの国家内に独自の文化をもちつつ共生している中華人民共和国の民族状況をテーマにと
りあげ講義します。
《授業の概要》 
少数民族を主題に、「多民族国家・中国」の多元的な文化の有り様についての認識を深めます。たとえば、
授業担当者は中国雲南省に5つの民族にわたる親戚がいます。それぞれ互いの民族文化の違いに配慮しつ
つ、互いの文化伝統を担って生きています。ビデオ・写真など、筆者収集の資料も毎回の授業時に提示しつ
つ、授業担当者の体験をも踏まえて、「私の出会った民族」の報告であることに心がけつつ、多民族国家・中
国での現実をリアルに伝える授業を目指しています。

2.授業内容
前期
第1回:レクチャー
第2回:中国の地理と環境
第3回:食文化にみる各地域の多様性(1)─北方の食文化
第4回:食文化にみる各地域の多様性(2)─南方の食文化
第5回:民居建築にみる各地域の多様性(2)─北京・山西省の合院式民居
第6回:民居建築にみる各地域の多様性(3)─客家人の土楼建築
第7回:民居建築にみる各地域の多様性(4)─安徽省・江西省の徽州様式の民居
第8回:中国少数民族の諸系統と分布
第9回:中華人民共和国の民族政策─「民族識別」の諸相と諸問題
第10回:ツングース語群の民族(1)─エベンキ族
第11回:ツングース語群の民族(2)─ホジェン族
第12回:チュルク語群の民族(1)─ウイグル族
第13回:チュルク語群の民族(2)─カザフ族
第14回:モン・クメール語群の民族─ワ族
第15回:まとめ

後期
第1回: 夏期フィールド・ワークの報告
第2回: 中国雲南省の民族状況─その地域的多様性と歴史的重層性
第3回: チベット・ビルマ語群の民族(1)─イ族(その1)
第4回: チベット・ビルマ語群の民族(2)─イ族(その2)
第5回: チベット・ビルマ語群の民族(3)─ナシ族(その1)
第6回: チベット・ビルマ語群の民族(4)─ナシ族(その2)
第7回: チベット・ビルマ語群の民族(5)─リス族(怒江渓谷の民族その1)
第8回: チベット・ビルマ語群の民族(6)─ヌー族・トールン族(怒江渓谷の民族その2)
第9回: トン・タイ語群の民族(1)─タイ族
第10回: トン・タイ語群の民族(2)─トン族
第11回: ミャオ・ヤオ語群の民族─ミャオ族
第12回:雲南省の茶葉生産と物資輸送にみる民族関係(1)─シップソンパンナー地方の茶葉生産
第13回:雲南省の茶葉生産と物資輸送にみる民族関係(2)─雲南北部の状況
第14回:雲南省の茶葉生産と物資輸送にみる民族関係(3)─雲南南部の状況
第15回:まとめ
※講義内容は必要に応じて変更することがあります。

3.履修の注意点
中国語未履修でも受講できます。

4.教科書
特になし。毎回の授業時にプリントを配布する。

5.参考書
毎回の授業時のプリントに参考書籍を示す。

6.成績評価の方法
前期末・後期末、年2回のレポートによって評価する。

7.その他
とくになし。

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2008年度教養基礎演習のシラバス
この授業はいわゆる基礎ゼミです。基本的な「読み・書き」(リテラシー)を研くという趣旨のもとで、「ごくごく短い言葉
で、的確に言いたいことを表現する」ことを演習の目標とします。
「究極の綴り方は墓碑銘にあり」がこの授業のモットーです。

担当者は中国文化が専門ですが、ドイツ語履修者クラスに向け開講の授業ですので、ヨーロッパの言語文化の伝統をとりあげ
る授業になります。

そこで取り上げる表現形式は、古代ギリシアの哲人ヒポクラテス以来の伝統のあるアフォリズム(箴言)です。

半期のあいだに近世以降、ラ・ロシュフコーやフランシス・ベーコンにはじまり、「短句の形式を以て如何に簡潔かつ的確に
思想を盛り込む」かという文の工夫の跡を、著述家・思想家の残した各人各様の作品からたどります。

授業中宿題がでます。アフォリズムの制作と、期末のレポート提出が義務づけられています。


2.授業計画

◎半期開講の授業です。
第1回.教員の自己紹介─「私と中国」
第2回.アフォリズムとは何か? あわせてイギリス詩人の墓碑銘について
第3回.ラ・ロシュフコーと『箴言集』─自己愛の観察者としてのモラリスト
第4回.図書館の利用とデーターベース検索法
第5回.フランシス・ベーコン『学問の進歩』『ヌヴム・オルガヌム』─科学的記述方法としてのアフォリズム
第6回.リヒテンベルクと彼の『控え帖』─観察と機智・科学的方法から日常世界まで
第7回.ブレーズ・パスカル『パンセ』─主に人間の悲惨についての考察を巡って
第8回.ニーチェとアフォリズム(その1)─『人間的あまりに人間的』の道徳批判と心理学的考察
第9回.ニーチェとアフォリズム(その2)─『悦ばしき知識』『曙光』─主にルサンチマンについて
第10回.ルナール『日記』の言葉─イメージの狩人・一行詩とアフォリズム
第11回.ゲオルク・ジンメルと『断想』
第12回.カール・クラウス─世紀末ウイーンの社会批判とアフォリズム
第13回.カフカ・アドルノ・カネッティなど、ドイツ系ユダヤ人のアフォリズム
第14回.日本のアフォリズム─斎藤緑雨・芥川龍之介・太宰治
第15回.中国のアフォリズム─孤独なアフォリスト、無名氏の作品を読む

3.履修上の注意点

できるだけ出席することを担当者は強く望んでいます。

4.参考書

テキストはありませんので、担当教員がレジュメを配布します。

5.成績評価

数回にわたり、課題としてアフォリズム数句をレポートとして作成して提出してもらい、担当教員より講評します。期末には
基本的なレポートの書き方を実践するべく、レポート提出をしてもらいます。(評価は出席とレポートの総合点による)