吹糖人

2008-06-25




吹糖人は飴細工です。「吹き飴細工」とでもいうべきものです。




成都市内青羊宮前の屋台にて


麦芽糖をコンロで煮て、鍋の中でどろどろに溶かしたものを取って少し固め、ストロー(かつてはもちろん麦の茎)でぶうっと息を吹き込んで丸く風船状にします。さらにこまかく息を加えてさまざまな動物の形につくります。仕上げは紅粉などで色をつけ、鶏ならばとさかに色づけしてできあがりです。




   完成品の数々


木製の型のなかでふくらませて、形を出やすくする作り方もあります。斉放著『消逝的職業』(百花文芸出版社、1998)の紹介によると、これを作るときには、石の削り粉をつけて手に飴が付かないようにするのですが、型を使うときには型のなかにもこの石粉を塗るのだそうです。さいごに葦や麦の茎に点けて手に持つようにして、屋台の前の木箱の穴に挿してならべます。


動物ものの造形が多く、ブタ・金魚・灯籠・蝙蝠、猿などの種類があります。こどもに売るときには、「坊やは何年?」と訊いて、その生まれ年の動物を作ったりといったやりとりをしたそうです。やはりなんといっても孫悟空が人気ということです。

清末『成都通覧』の挿絵より


松江市在住の王さんのホームページでは、少し前までは使った歯磨き粉のチューブを換金できたそうで、チューブと「糖人」と交換するのが子どもたちにとって何によりの楽しみだったのだそうです。北京あたりではそのようなやり方でお金を使わずに子供が手に入れ、遊んでからパリパリっと食べてしまうというのです。